
第二次世界大戦で多数の商船を失った経験から、米海軍では各商船に護衛戦闘機の配備を計画。垂直離着陸可能な実験機の開発が開始され、ロッキード社が「XFV-1」、コンベア社『XFY-1(ポゴ)』をそれぞれ試作機を製作しました。両機ともアリソン「YT-40-A-14」ターボプロップエンジンと2重反転プロペラを用い、機体を立たせた状態から垂直に離着陸を行うテールシッター型で、当時の技術では最も実現性が高い構想でした。「XFY-1」は1954年11月に垂直上昇から水平飛行への移行に成功し、コンセプトを立証しましたが着陸には並外れた操縦技量が必要であり、気象条件や動揺する船上、夜間などでの運用は不可能に近いことが判明し、1955年に計画は中止されてしまいます。動画では縮小モデルを使った実験風景やテストパイロット「スキーツ・コールマン」のインタビュー、XFY-1の飛行試験が収められています。