BE4

2014年9月17日、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社は米通販サイト大手「アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)」の創業者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス氏が経営する宇宙ベンチャー企業「ブルー・オリジン(Blue Origin)」と新型ロケット・エンジンBE-4の開発で協定を結んだことを発表しました。ULA社は、ボーイング社とロッキード・マーティン社が共同で設立した米国防総省の軍事偵察衛星打ち上げ企業。同社が運用する「アトラスV」第1段ロケットには、1990年代終盤からロシア製「RD-180」ロケット・エンジンが使用されており、昨今の米露関係の悪化から調達困難になる可能性が持ち上がり、アメリカ政府とULAは代替エンジンの開発・選定を急務としてきました。完全米国製の新型エンジンは現行の「アトラスV」ロケットに搭載されているロシア製エンジンとは直接代替はできない為、今後開発される再設計機もしくは次世代機のロケットで置き換えを予定しています。