
インド政府は同国空軍の初等練習機調達計画を承認し、スイスの航空機メーカー「ピラタス」社のターボプロップ練習機『PC-7Mk.II』を選定したことを発表しました。初期納入分の75機の契約金額は300億ルピー(約436億円)でピタラス社が製造したものを購入、残りの106機は同国の航空機メーカー「HAL(ヒンドゥスタン航空機)」社が国内でライセンス生産する計画です。ピラタス社では契約締結から2年以内に12機を引き渡す予定。インド空軍ではこれまで国産練習機「HPT-32」を運用してきましたが老朽化と機体起因とする事故が多発しこれまでに19名のパイロットが死亡してます。HPT-32は現在飛行停止中で、2009年以降は初等練習訓練にHJT-16(キラン)中等ジェット練習機に乗せる暫定対策を余儀なくされ後継機選定を急いでいました。