
カザフスタン共和国クズロルダ州、ロシアのロケット発射場である「バイコヌール宇宙基地」MZK格納庫に放置されるソ連版スペースシャトル「ブラン」実用2号機(OK-1.02)・技術開発試験機(OK-MT)の写真です。ブランは1991年のソ連崩壊までに6機の各種試験機と3機の実用機の建造と組み立てが行われており、各地に放置・展示されている機体の中でも2機は屋内の為比較的保存状態の良い機内と外観が確認できます。OK-MTは気密封システム、乗組員の脱出手順、保守および安全性確認、飛行マニュアルの作成用に1983年にモスクワで建造。テスト終了後OK-ML-2に改名後VM-Tによってバイコヌールに搬送され、エネルギアロケットとのインタフェースシステム動作テストに使用されています。実用2号機(OK-1.02)はロシア語で小鳥を意味するプチーチュカのニックネームで呼ばれ1988年より組み立てが開始。完成度95~97%とほぼ完成状態でソ連崩壊を迎えそのまま放置されることになります。