2015年12月28日、アメリカのDARPA(国防高等研究計画局)は駆逐艦・フリゲート艦で運用可能なテールシッター型で垂直離着陸が可能な無人偵察・攻撃機「Tern」開発プログラム、フェーズ3にノースロップ・グラマンを選定したことを発表した。コンペティションには「RQ-11(レイブン)」「RQ-20(プーマ)」等小型無人機を開発製造する「エアロ・ヴァイロメント」と航空大手「ノースロップ・グラマン」の2社がフェーズ2に進み基本仕様の検討が行われてきた。フェーズ3では本格的な実証デモ機の開発を行う。海兵隊戦闘研究所(MCWL)は同機による艦隊護衛機の拡大及び空母と陸上基地への依存を減らす潜在的価値に期待しており実証機とシステム開発、各種試験の支援を行う。
ノースロップ・グラマン
2015年12月28日、アメリカのDARPA(国防高等研究計画局)は駆逐艦・フリゲート艦で運用可能なテールシッター型で垂直離着陸が可能な無人偵察・攻撃機「Tern」開発プログラム、フェーズ3にノースロップ・グラマンを選定したことを発表した。コンペティションには「RQ-11(レイブン)」「RQ-20(プーマ)」等小型無人機を開発製造する「エアロ・ヴァイロメント」と航空大手「ノースロップ・グラマン」の2社がフェーズ2に進み基本仕様の検討が行われてきた。フェーズ3では本格的な実証デモ機の開発を行う。海兵隊戦闘研究所(MCWL)は同機による艦隊護衛機の拡大及び空母と陸上基地への依存を減らす潜在的価値に期待しており実証機とシステム開発、各種試験の支援を行う。
アメリカ合衆国軍用機開発メーカー「ノースロップ・グラマン(Northrop Grumman)」が2014年末より全米で放送している企業PRテレビCM「THIS IS WAHAT WE DO.」です。同社は世界4位の軍需企業であり1939年設立以降、試作戦略爆撃機「YB-35(フライング・ウィング)」、可変翼艦上戦闘機「F-14(トムキャット)」、ステルス戦略爆撃機「B-2(スピリット)」、早期警戒機「E-2(ホークアイ)」、無人偵察機「RQ-4(グローバルホーク)」、情報収集機「ファイヤーバード」、無人戦闘攻撃機「X-47(ペガサス)」など先進的な軍用航空機を開発しています。近年はボーイング、ロッキード・マーティン社と比較し航空機部門は冴えず、今後の社運を左右するとされる米軍の次期爆撃機、次世代戦闘機開発計画の案件受注獲得を目標に新たに設計チームを立ち上げ、優秀な人材を募集しています。
2014年8月19日、米国軍需メーカー大手「ノースロップ・グラマン(Northrop Grumman)」は、DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency:国防高等研究計画局)が進める再利用可能無人スペースプレーン計画「XS-1」のフェイズ1(初期設計)デザインコンセプトを公開しました。XS-1は従来の使い捨て型ロケットに代わる、より安価で高サイクルに人工衛星打ち上げできる再利用可能な手段として、ペイロード3000~5000ポンド(1350~2250kg)の地球低軌道投入能力、最低1日1回の飛行、マッハ10以上の極超音速飛行とし、1回の打ち上げコストが500万ドル(約5億円)未満を目標としています。プロジェクトにはボーイング、ノースロップ・グラマン、マステン・スペース・システムズがフェイズIで選定され、DARPAは3社の提案の中から2015年までに1案を選び実験機製造へ着手します。
2014年6月30日、ノースロップ・グラマンはアメリカ海軍より早期警戒機「E-2D(アドバンスド・ホークアイ)」25機受注したことを発表しました。契約は複数年調達契約で固定総額36億ドル(約3,670億円)。新型のE-2D受注合計は50機、複数年契約とすることで取引会社と安定した生産ライン確保でき、単一契約より大幅なコスト削減が可能になったとしています。アドバンスド・ホークアイプログラムは予定通り進行中で量産機13機がアメリカ海軍へ納入され、初期作戦能力(IOC)を獲得に向け各種試験を実施中です。
2014年06月04日21:30
1980年代初頭、ソ連の新鋭戦闘機に対抗する次世代戦術戦闘機の開発計画(ATF)を受け、ノースロップ社が試作したステルス戦闘機のデモンストレーター『YF-23(ブラック・ウィドウII)』のロールアウト・選定評価試験時の写真です。独特の菱形主翼に垂直・水平尾翼を兼ねた全動V字型の尾翼、機首下部前輪と左右エンジン吸気口中心の間に「ウェポンベイ(写真3・23・24参照)」を配置するステルス性を重視した設計でした。開発にはマクドネル・ダグラス社も参加しておりF-15の前輪やF/A-18の主脚、コックピットの一部にF-15Eの既存部品を使用する等コスト削減の努力も行われています。試作1号機「PAV-1(スパイダー)」はプラット&ホイットニー「YF119-PW-100」、2号機「PAV-2(グレイゴースト)」にはゼネラル・エレクトリック「YF120-GE-100」ターボファンエンジンがそれぞれ搭載され、競合機であるYF-22と選定評価試験を競いました。1990年11月29日、YF-23はスーパークルーズ(超音速巡航)でマッハ1.6を達成、YF-22のマッハ1.58を上回り、機体形状の優位性が評価されましたが、YF-22がウェポンベイからAIM-9、AIM-120発射デモを成功させる中、YF-23は最後までミサイル発射試験は行われませんでした。評価結果は1991年4月23日に下され、ロッキード社の「YF-22」とプラット&ホイットニー「YF119-PW-100」がATFとして選定が決定し、YF-23は敗れています。現在1号機がオハイオ州国立アメリカ空軍博物館に展示されています。
2014年5月8日、ノースロップ・グラマンはヤマハ発動機(株)と産業用小型無人ヘリコプター『R-Bat』開発で提携し市場開拓に協力することで合意したことを発表しました。R-Batは農薬散布用小型無人ヘリコプター「RMAX Type II」をベースに複合センサーやデータ通信システムを追加。捜索救助、電力線検査、国境警備、森林火災観測などで運用を想定しています。ヤマハ発動機がこれまでに開発・実証済みのデータとノースロップ・グラマンの自律制御技術と最先端のセンサーにおける専門知識により、効率的に開発を進め、高い完成度と低価格が期待できるとしています。
2014年5月2日、米ノースロップ・グラマンはイギリス空軍が運用する早期警戒管制機「E-3D(セントリー AEW.1)」のアップグレード契約を受注したことを発表しました。契約総額は6,400万ドル億ドル(約65億円)。アップグレードは「モードS」に同時目標の追跡や敵味方識別(IFF)能力、データリンクが強化され、これにより長距離の敵味方を識別を可能とし迅速な早期警告および検出能力を獲得します。制御システム、ソフトウェア更新に伴う一部周辺機器も交換する予定、改修作業はイギリス空軍ワディントン基地でノースロップ・グラマン社員が行います。
2013年5月14日、ノースロップ・グラマンは大西洋バージニア州沖で開発中のステルス無人攻撃機「X-47B」が空母より初のカタパルト射出試験に成功したことを発表しました。試験は米海軍原子力空母「ジョージ・H・W・ブッシュ(CVN77)」より11時18分に射出され、いくつかの低高度アプローチを実行、65分間自律飛行の後メリーランド州パタクセントリバー海軍航空基地に帰還しています。無人機による射出試験成功は1910年に有人による発艦成功以来続く歴史を塗り替えるもので、将来の航空戦力を変えうる新たな分岐点の日と言えます。
2009年7月17日、ノースロップ・グラマン社が開発したステルス戦略爆撃機『B-2(スピリット)』の初飛行から20周年を迎えた記念式典に合わせて、特別に制作した『B-2 ステルス・バイク』の写真と動画です。ステルス・バイクの制作はディスカバリーチャンネルで有名な米バイク工房「オレンジ・カウンティ・チョッパーズ」が担当、機体のいたるところにB-2爆撃を彷彿とさせるデザインがされ、一部にB-2の部品スクラップから出たチタンを使用しており、バイク愛好家や航空ファンの間で当時大変話題になりました。またB-2がこれまでに21機しか生産されていないため、1機ごとに「Spirit of New York」等のパーソナルネームを与えられているのと同様にステルス・バイクも「Spirit of Innovation(スピリット・オブ・イノベーション)」というパーソナルネームを与えられています。
B-2ステルス戦略爆撃は充分な防空が行なわれている空域に易々と進入して敵防衛力を抹殺し、指揮・管制モードを寸断するという戦略的な任務を担っています。これを同レベルの能力を持つ爆撃機を製造・運用できる国は現在他に存在せず、世界で唯一の超大国であるアメリカの象徴的存在となっています。B-2は実用化された従来の航空機とは相容れない形と黒い機体は世界中に強いインパクトを与え、「ステルス」という単語も相まり「反重力エンジンを搭載している、UFOの技術で開発された」等荒唐無稽な噂が一人歩きしました。しかし実際には全翼機開発失敗の歴史とジャック・ノースロップという一人の男の夢が結びつけた航空機であったのです。
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