
チェコ共和国LET社が生産するターボプロップ旅客機「L-410 UVP-E20」の部品製造、組立工場を撮影した写真です。チェコ南部ウーヘルスケーハラヂシュチェ地区に所在する同社工場は設計、表面処理加工、塗料製造、機械工場、組立工場と独自の空港を集約した自己完結型工場で年間16~18機を生産、約920人が従事しています。主力製品であるL-410シリーズはチェコスロヴァキア時代にAn-2の代替機として1960年台後期に開発され、改良を続けながら現在も生産されており、GE社制ターボプロップエンジン「H80」に換装しEASAとFAAの型式証明を取得した輸出仕様「L-410 UVP-E20」はロシア、ヨーロッパ、アフリカ、アジア等のコミューター機として採用されています。近年はロシア「UAC(統一航空機製造会社)」の傘下となりCASA CN-235やボーイング787の部品製造を手掛けています。