シャトル・ロケット

ヴァージン・ギャラクティック、ボーイング747型機による小型衛星打上げプロジェクト「LauncherOne」発表

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2015年12月3日、ヴァージン・グループ傘下で民間による宇宙旅行を目指す「ヴァージン・ギャラクティック」はグループが所有する「ボーイング747-400」旅客機を利用し、小型ロケットによる衛星打上げプロジェクト「ランチャーワン(LauncherOne)」発表を発表した。2012年に発表された当初の計画では、宇宙旅行用母機である「ホワイトナイトツー」を予定していたが2014年10月31日の「スペースシップツー」墜落事故を受け、予定変更を余儀なくされていた。宇宙旅行事業とタスクを分離し、リスク回避と衛星搭載能力向上、グループ中古機を再利用することでコストを抑えた新プロジェクトとして再始動する。

宇宙ベンチャー企業「ブルー・オリジン」、再使用ロケット「ニュー・シェパード」陸地軟着陸に成功

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2015年11月24日、アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏率いるアメリカの新興宇宙開発企業「ブルー・オリジン」は開発中の再使用ロケット「ニュー・シェパード」の打ち上げと垂直軟着陸の実験に成功した事を発表し映像を公開した。打上げ後宇宙空間に到達した先端のクルー・カプセル(宇宙船)の回収と推進モジュール(ロケット)の垂直着陸の成功は史上初めてのこととなる。カプセルは有人を想定しているが今回の飛行は無人で行われた。次の試験飛行の予定は未公開。機体の状態を確認後再使用し試験を継続する。ブルー・オリジンでは今後緊急分離試験やパラシュート実験を繰り返し行い、早ければ2年以内にも同ロケットを使った宇宙観光や宇宙実験をビジネスとして展開したいとしている。

ユナイテッド・ローンチ・アライアンス、次世代純国産ロケット「バルカン(Vulcan)」発表。エンジン回収・再利用でコストを大幅低減

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2015年4月13日、ボーイング社とロッキード・マーティン社の合弁会社「ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(United Launch Alliance)」は次世代純国産ロケット「バルカン(Vulcan)」を発表しました。ULAは「バルカン」に搭載予定の再利用可能な新型エンジンとブースターの開発を進めており、試験機打上げは2019年、2023年までに実用化を目指す。バルカンは発射後、燃焼終了と同時に第1エンジン部分を切り離しパラシュート降下、空中でヘリコプターが回収することで再利用します。最も製造費用が掛かるエンジンを再利用することで1回の打ち上げコストを1億~2億ドル削減することを目標としています。ULAでは将来的に宇宙旅行向けの商用宇宙船にも応用を検討しています。

ロシア最新鋭大型ロケット「アンガラA-5-1LM」プレセツク宇宙基地打ち上げ映像

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2014年12月23日5時57分、ロシア、クルニチェフが開発製造する最新鋭大型ロケット「アンガラA-5-1LM」がアルハンゲリスク州「プレセツク宇宙基地」からの打ち上げに成功しました。アンガラが打ち上げられたのは今回が2機目、但し大型ロケットの構成で、かつ衛星を軌道まで運んだのは今回が初。打ち上げはビデオ会議でプーチン大統領がリアルタイムで参観し、成功を受け「我が国の宇宙開発で重要な分岐点であり、成功が持つ意味は重要である」と発言しています。アンガラA5は旧式化しつつあるプロトンMロケットを代替する機体として開発が進められており、コンポーネント単位までロシアで国産化。モジュール式で多種多様な大きさ、重量の人工衛星の打ち上げに対応でき、静止軌道に最大24.5tのペイロードにの打ち上げる能力があります。

放置されるソ連版スペースシャトル「ブラン」実用2号機(OK-1.02)・技術開発試験機(OK-MT)バイコヌール宇宙基地MZK格納庫廃墟【写真36枚】

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カザフスタン共和国クズロルダ州、ロシアのロケット発射場である「バイコヌール宇宙基地」MZK格納庫に放置されるソ連版スペースシャトル「ブラン」実用2号機(OK-1.02)・技術開発試験機(OK-MT)の写真です。ブランは1991年のソ連崩壊までに6機の各種試験機と3機の実用機の建造と組み立てが行われており、各地に放置・展示されている機体の中でも2機は屋内の為比較的保存状態の良い機内と外観が確認できます。OK-MTは気密封システム、乗組員の脱出手順、保守および安全性確認、飛行マニュアルの作成用に1983年にモスクワで建造。テスト終了後OK-ML-2に改名後VM-Tによってバイコヌールに搬送され、エネルギアロケットとのインタフェースシステム動作テストに使用されています。実用2号機(OK-1.02)はロシア語で小鳥を意味するプチーチュカのニックネームで呼ばれ1988年より組み立てが開始。完成度95~97%とほぼ完成状態でソ連崩壊を迎えそのまま放置されることになります。

ノースロップ・グラマン、DARPAが進める再利用可能無人スペースプレーン計画「XS-1」デザインコンセプト公開

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2014年8月19日、米国軍需メーカー大手「ノースロップ・グラマン(Northrop Grumman)」は、DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency:国防高等研究計画局)が進める再利用可能無人スペースプレーン計画「XS-1」のフェイズ1(初期設計)デザインコンセプトを公開しました。XS-1は従来の使い捨て型ロケットに代わる、より安価で高サイクルに人工衛星打ち上げできる再利用可能な手段として、ペイロード3000~5000ポンド(1350~2250kg)の地球低軌道投入能力、最低1日1回の飛行、マッハ10以上の極超音速飛行とし、1回の打ち上げコストが500万ドル(約5億円)未満を目標としています。プロジェクトにはボーイング、ノースロップ・グラマン、マステン・スペース・システムズがフェイズIで選定され、DARPAは3社の提案の中から2015年までに1案を選び実験機製造へ着手します。

ボーイング、DARPAが進める再利用可能無人スペースプレーン計画「XS-1」デザインコンセプト公開

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2014年7月15日、米国航空機メーカー大手「ボーイング(Boeing)」は、DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency:国防高等研究計画局)が進める再利用可能無人スペースプレーン計画「XS-1」のフェイズ1(初期設計)デザインコンセプトを公開しました。XS-1は従来の使い捨て型ロケットに代わる、より安価で高サイクルに人工衛星打ち上げできる再利用可能な手段として、ペイロード3000~5000ポンド(1350~2250kg)の地球低軌道投入能力、最低1日1回の飛行、マッハ10以上の極超音速飛行とし、1回の打ち上げコストが500万ドル(約5億円)未満を目標としています。プロジェクトにはボーイング、ノースロップ・グラマン、マステン・スペース・システムズがフェイズIで選定され、DARPAは3社の提案の中から2015年までに1案を選び実験機製造へ着手します。

三菱重工業、「スカパーJSAT株式会社」より衛星打上げ輸送サービスを受注。2016年度、H-IIAロケットで打上げ予定

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2014年5月14日、三菱重工業は、アジア・オセアニア地域最大の衛星通信事業者「スカパーJSAT株式会社」から衛星打上げ輸送サービスを受注しました。受注額は非公表、民間企業からの受注は、三菱へ移管後カナダの衛星運用大手テレサットに次ぎ2社目。国内企業からは初の受注となります。衛星はスカパーが防衛省とPFI方式で契約した通信衛星で2016年度にH-IIAロケットを用いて、種子島宇宙センターから打ち上げる予定。三菱重工業では今回の受注を弾みとして、国内外の民間衛星打上げ輸送サービス市場で一層積極的に営業活動を行う方針です。

NASA、スペースシャトル『エンデバー(OV-105)』ラストミッション直前コクピット・機内写真【写真18枚】

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2011年6月に引退したNASAのスペースシャトル「エンデバー(OV-105)」の最後のミッション(STS-134 )に向け、ケネディ宇宙センターで準備中の2011年5月11日に撮影されたコクピット・機内写真です。撮影したのはフロリダで活動するフリーランスの写真家で元NASAのカメラマン「ベン・クーパー」氏で彼はシャトルの外観や機内だけでなく、飛行士や様々な授賞式を撮影してきました。写真ではコクピットの他、フライトデッキの下層にあるミドルデッキが撮影されており、ペイロードベイ(貨物室)へ出入りするエアロックの壁一面に宇宙センター職員数千人のサインがびっしりと書き込まれているのが確認できます。エンデバーは2011年5月16日打ち上げに成功し、アルファ磁気スペクトロメーターや、エクスプレス補給キャリア3をISSへ運びました。

JAXA・IHIエアロスペース、小型人工衛星打ち上げ用新型固体ロケット『イプシロン』試験機打ち上げ映像

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2013年9月14日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)はIHIエアロスペースと共同開発した、小型人工衛星打ち上げ用新型固体ロケット「イプシロン」試験機の打ち上げに成功したことを発表しました。試験機は惑星分光観測衛星(SPRINT-A)を搭載し内之浦宇宙空間観測所から8月22日の打ち上げ予定でしたが、自律点検装置がロケットの姿勢異常を誤検知したため、打ち上げ19秒前にカウントダウンが中止され、再延期されていました。9月14日も本来は13時45分の打ち上げ予定でしたが、警戒海域に船舶が入る可能性が出たため、15分遅れの14時00分(日本標準時)に打ち上げられました。ロケットは正常に飛行し、打上げ後約61分39秒にSPRINT-Aを正常に分離したことを確認しました。

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