
■試作機サーブ210A(リルドラケン)

主翼は独自開発した革新的なダブルデルタ翼とした。これはその後の超音速機で広く普及するストレーキの先駆と呼べるものであり、無尾翼機・デルタ翼機の弱点とされるSTOL性能を改善する効果があった。超音速風洞も完備しない限られた環境で、前例のないダブルデルタ翼の効果を検証するために、1952年から1/2スケールの試作機サーブ 210(リルドラケン)が先行して飛行試験を行い、独自コンセプトの正しさが裏付けられた。
有事の際、一時的に滑走路として使用される公道からでも2,000m以内で離着陸可能なSTOL性や、着陸後10分以内の再給油、再武装といった、スウェーデンの国情に合わせた設計がなされています。ドラケンは飛行安定性に難があり縦スピン癖が強かったらしく、フライ・バイ・ワイヤの補助がなかった時代も相俟って、パイロットには高い技量が求められました。最終的に615機が生産され、フィンランド・オーストリア・デンマークにも輸出されましたが、後継機であるグリペンの導入に伴い、2005年12月までに全機退役しています。


主翼は独自開発した革新的なダブルデルタ翼とした。これはその後の超音速機で広く普及するストレーキの先駆と呼べるものであり、無尾翼機・デルタ翼機の弱点とされるSTOL性能を改善する効果があった。超音速風洞も完備しない限られた環境で、前例のないダブルデルタ翼の効果を検証するために、1952年から1/2スケールの試作機サーブ 210(リルドラケン)が先行して飛行試験を行い、独自コンセプトの正しさが裏付けられた。
有事の際、一時的に滑走路として使用される公道からでも2,000m以内で離着陸可能なSTOL性や、着陸後10分以内の再給油、再武装といった、スウェーデンの国情に合わせた設計がなされています。ドラケンは飛行安定性に難があり縦スピン癖が強かったらしく、フライ・バイ・ワイヤの補助がなかった時代も相俟って、パイロットには高い技量が求められました。最終的に615機が生産され、フィンランド・オーストリア・デンマークにも輸出されましたが、後継機であるグリペンの導入に伴い、2005年12月までに全機退役しています。

原型初飛行 | 1955年10月25日 |
全幅 | 9.4m |
全長 | 15.35m |
全高 | 3.89m |
乗員 | 1名 |
エンジン | Svenska Flygmotor RM6C×1 |
最大速度 | M2.1 |
最大離陸重量 | 17,650kg |
航続距離 | 1,763km |
生産数 | 615機 |
1/72 飛行機シリーズ J35J ドラケン「アイドルマスター 四条貴音」 | |
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