2016年2月16日、三菱航空機は米国の航空機リース会社 エアロリース社(Aerolease Aviation, LLC)より同社が開発中の次世代リージョナルジェット機「MRJ」20機受注したことをアジア最大級の航空宇宙・防衛展示会「シンガポール・エアショー」で発表した。受注したのは座席数約90席の「MRJ90」で、確定受注が10機、キャンセル可能なオプション契約が10機。航空機リース会社との基本合意は今回が初めてで、金融資産としてのMRJが市場に認められた。納入は2018年を予定。
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エアロリース社は、米国・フロリダ州を拠点に1986年に設立された航空機リース会社。本社を米国フロリダ州マイアミに構え、現在は40機超のボーイング757型機を保有し中古の旅客機・貨物機のリースを手掛ける。エアロリース社としては初となる新造機の発注で近・中距離のリース市場で事業拡大を狙う。MRJ はこれまでに、全日本空輸株式会社(ANA)から25機(確定15機、オプション10機)、日本航空(JAL)から32機(確定32機)米トランス・ステーツ・ホールディングス社(Trans States Holdings Inc.:TSH)から100機(確定50機、オプション50機)、米スカイウェスト社(SkyWest Inc.:SKW)から200機(確定100機、オプション100機)、新生イースタン航空(Eastern Air Lines Group, Inc.)より40機(確定20機、オプション20機)、ミャンマー連邦共和国のエア・マンダレイ(Air Mandalay Limited:AML)より10機(確定6機、オプション4機)を受注しており、今回の契約を含むMRJの合計受注機数は427機(確定233機、オプション170機、購入権24機)となる。
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エアロリース社とMRJ 最大20機の購入で基本合意航空機リース会社から初