2015年12月3日、ヴァージン・グループ傘下で民間による宇宙旅行を目指す「ヴァージン・ギャラクティック」はグループが所有する「ボーイング747-400」旅客機を利用し、小型ロケットによる衛星打上げプロジェクト「ランチャーワン(LauncherOne)」発表を発表した。2012年に発表された当初の計画では、宇宙旅行用母機である「ホワイトナイトツー」を予定していたが2014年10月31日の「スペースシップツー」墜落事故を受け、予定変更を余儀なくされていた。宇宙旅行事業とタスクを分離し、リスク回避と衛星搭載能力向上、グループ中古機を再利用することでコストを抑えた新プロジェクトとして再始動する。
はじめての宇宙旅行 浅川 恵司 by G-Tools |
ヴァージン・ギャラクティックのジョージ・ホワイトサイズ最高経営責任者(CEO)は「さまざまな気象条件をクリアしながら打ち上げるよりも、上空からの打ち上げることで短期間で柔軟に対応できます。クライアントの運用ニーズに合わせたサービスを提供できる」と声明を述べた。同社を支援するコンサルティング会社ティール・グループの宇宙研究ディレクター、マルコ・カセレス氏は新規参入により伝統的な航空宇宙企業が支配する分野で、値下げを実現する可能性があると指摘した。
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■ヴァージン・ギャラクティック:プレスニュース
Providing affordable, reliable and flexible launch for a new generation of satellites