Blue-Origin_newroket

2015年11月24日、アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏率いるアメリカの新興宇宙開発企業「ブルー・オリジン」は開発中の再使用ロケット「ニュー・シェパード」の打ち上げと垂直軟着陸の実験に成功した事を発表し映像を公開した。打上げ後宇宙空間に到達した先端のクルー・カプセル(宇宙船)の回収と推進モジュール(ロケット)の垂直着陸の成功は史上初めてのこととなる。カプセルは有人を想定しているが今回の飛行は無人で行われた。次の試験飛行の予定は未公開。機体の状態を確認後再使用し試験を継続する。ブルー・オリジンでは今後緊急分離試験やパラシュート実験を繰り返し行い、早ければ2年以内にも同ロケットを使った宇宙観光や宇宙実験をビジネスとして展開したいとしている。
バイコヌール宇宙基地の廃墟バイコヌール宇宙基地の廃墟
ラルフ・ミレーブズ

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同ロケットの打ち上げは今回で2回目。前回はカプセルは回収できたが、推進モジュールの油圧系統に問題が発生し着陸には失敗している。「ニュー・シェパード」2号機はテキサス州バンホーンのブルー・オリジンロケット発射基地で11月23日、中部時間午前11時21分に打上げ。ロケットは垂直に上昇し、最高速度マッハ3.72で高度32万9839フィート(100.5km)に到達。カーマン・ラインでカプセルを分離後、上空4896フィート(約1.5km)のところでエンジンの再点火を行い時速119マイルの横風を受けながらも着地目標の中心からからわずか4.5フィートの位置に着陸に成功した。カプセルも中部時間午前11時32分にパラシュートで着陸している。


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