中国商用飛機有限公司(COMAC)が開発するARJ-21-700は一週間の平均気温0℃からマイナス30℃と寒さの厳しい内モンゴル自治区満州里で寒冷地耐久試験を開始しました。低温での各機器が正常に動作するかを確認するもので、飛行試験は順調に進んでいるらしく既に900時間以上のテストを終了したとのこと。ARJ-21は米国連邦航空局(FAA)承認を2011年内に得る事を目標としており、認可されると中国初の国産民間旅客機になります。
中国の商用ジェット機会社理事会の秘書の秦福光氏は記者の質問に対し、「今年、ARJ21の重要な目標は試験を順調に完了しFAA型式証明取得の為に努力することです。本機の最大の特徴は中国高原の厳しい寒さの地域に適していることで、今回の寒冷地試験飛行はそれを証明することでしょう。私達は今後の試験飛行を順調に終了させ、ARJ21の完成に全力で取り組んでいきます。」と語りました。
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