フランスとイタリアの航空機メーカーの合弁事業ATR社のターボプロップ双発旅客機ATR72最新モデル「ATR72-600」が欧州EASAから型式証明を取得しました。飛行テストは2009年の夏に始まり認証プロセスは、新設計のグラスコックピットに加え、通信、飛行管理システムなど新機能と再設計されたキャビンを検証しました。順調に進めば今年の秋頃にもロイヤル・エア・モロッコに最初の4機が納入されます。
ATR72-600はエンジンを燃料効率の高いPW127Mへ換装し、現用-500に装備されているPW127E/Fよりも5%ほど出力が大きく、ATR機としては高温高地性能が向上しています。また通信、フライトマネジメントシステムや各種アビオニクス更新、液晶画面への交換によるグラスコックピット化、客室の再設計を施しています。ATR社はアメリカや日本の市場の高い関心を示しており老朽化が進む機種の代替機として積極的に売り込みを計画しています。
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