Rafaleind2012月1月31日、インド政府は空軍の旧ソ連製MiG-21等の機材更新と戦力増強のため計画している126機の新規多目的戦闘機の購入にあたり、フランス製のラファールを選定したことを発表しました。金額にして約120億ドル（約9100億円）。ラファールの輸出は今回が初めて。今後、フランス側との独占交渉に入り、最終的な価格を決定しますが、必ずしも最終契約につながるとは限らない可能性があります。126機のうち18機は2012年までに仏から輸出され、残りの108機は一部を除きインド国内で生産される予定。
インドは2007年に次期主力戦闘機の選定を始め候補には米ロッキード・マーチンＦ16や米ボーイングＦＡ18、欧州共同開発機ユーロファイターなどが挙がっていましたが、最終的にフランスダッソー社の「ラファール」とヨーロッパ各国が共同開発した「ユーロファイター」の2機種に絞られていました。選定結果に仏大統領府は31日「インドが仏機を選定したことを歓迎する。ラファール計画の実現は、仏とインドの戦略的な提携拡大につながる」などとする声明を発表。また、「契約には技術移転も含まれる」と語っています。インドは、海外への武器調達依存度を抑え国産化を目指すとともに、調達先の多角化を進めていおり、技術獲得のために調達の際には共同開発や技術移転を求めています。そのため大半のラファールも国内でライセンス生産される予定です。

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