typemistralフランス造船企業「DCNS」がロシア連邦から受注した2隻の『ミストラル級強襲揚陸艦』建造を開始しました。同日フランス、サン・ナゼールにあるSTX造船所では起工式が開かれ、両政府軍事高官、職員により最初の鋼板切り出しが行われました。この式典にはマスコミ、ジャーナリストは招待されていない為、DCNSの発表となります。DCNS代表エマニュエル・ゴデ氏は、「ロシアから数週間前に必要な資金が振り込まれており、契約に基づき建造を開始する。1番艦は14年にロシア海軍に引き渡される予定である」と語っています。
ミストラル級強襲揚陸艦は排水量21,000トン、全長210メートル、最大速度は18ノットを超え、航続距離は2万マイル。乗員以外に兵員900名の他、車輌甲板には戦車、装甲車、自走砲等を搭載でき、最大16機程度の中型・大型ヘリコプターや、艦内に収容している揚陸艇、または、エアクッション揚陸艇を使用して、敵前上陸を行う事が可能な多用途強襲揚陸艦です。ロシアとフランスは、昨年6月17日に「ミストラル級強襲揚陸艦」4隻の建造に調印。2隻はフランスから輸入となり残りはロシア国内で建造されます。1番・2番艦はウラジオストクのロシア海軍太平洋艦隊所属となります。高度技術を搭載可能な軍用艦船が、北大西洋条約機構(NATO)加盟国からロシアへ輸出されるのは初めてであり、約2年間の両政府間交渉が行われました。

■参照記事(フランス語)
http://lignesdedefense.blogs.ouest-france.fr/archive/2012/02/01/la-premiere-tole-d-un-bpc-russe-decoupee-ce-matin-a-saint-na.html

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