2012年2月3日、1946年に設立されたハンガリーの国営航空会社、『マレブ・ハンガリー航空』が資金繰りの悪化を理由に突然全ての運航を停止しました。同社は2007年からハンガリー政府から多額の補助金を受けていましたが、欧州連合は先月、競争の原理に反するなどとして、同社に返還を命令。さらに提携する航空会社などからも、代金の支払いを求められており、キャッシュフロー(現金収支)を「維持できない状況」に陥ったと説明しています。なお現時点で再開の目処は立っていません。
同社のロラント・リンバーガー最高経営責任者(CEO)は資料で「信頼が失われたほか、ハンガリー政府から追加の公的支援を欧州連合(EU)の欧州委員会によって禁じられており、資金が確保できず運航を維持できない。当社を利用予定だった全乗客に謝罪する」と述べています。同社は3日に搭乗予定だった乗客約7千人の輸送について、他の航空会社に協力を求めているようです。航空連合「ワンワールド」に参加するマレブ航空の最新通期業績によると、2010年は246億フォリント(約84億円)の赤字。09年もほぼ同水準で総額600億フォリント(約207億円)の負債を抱えていました。
■ハンガリー航空プレスリリース(ハンガリー語)
http://www.malev.hu/
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