IL-214HAL2012年6月1日、インドのヒンドスタン航空機(HAL)とロシアの統一航空機製造会社(UAC)により多目的輸送機(MTA)の共同開発契約が調印されました。開発計画ではリューシン設計局のIL-214の設計案を基にし、積載量15~20トン、88~100人の空挺兵や物資の投下ができる中型輸送機で、計画の先行投資金額は7.71億ドル(約602億円)とされています。インドでは老朽化が進むAn-32の置き換え、ロシアでも同規模の機体の更新を予定しており、インドが45機、ロシアが100機、第三国が60機、合計205機の生産見積もりを立てています。
プロジェクトは2009年10月にインドの国防相がロシアを公式訪問中に正式に共同開発が決定し計画がスタート。2010年には約3億ドルを融資しあい合弁事業を設立しています。計画ではインド航空機研究と設計センターとHALによって計画されている100席クラスの民間航空機仕様も含まれています。インドでの生産はHALのカーンプルの輸送機部門が行い、プロトタイプを製造する一方、回線ユニット、コンポーネント、複合構造の開発技術をロシアと共有し2025年までに初飛行を行なうとしています。

■参照記事:AINonline
India and Russia Move Ahead with New Airlifter

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