Aviation Data Focus : プライベートジェット大手『ネットジェッツ』がボンバルディア、セスナ社に合計425機、96億ドル規模の大型発注。

資産家のウォーレン・バフェット氏率いる米保険・投資会社「バークシャー・ハサウェイ」傘下の商用ジェット機運営会社『ネットジェッツ』がボンバルディア、セスナ社に合計425機、総額96億ドル（約7600億円）プライベートジェット市場では史上最大の大型発注を行ないました。両社のうちボンバルディア社にはチャレンジャーシリーズを275機、セスナ社にはサイテーションシリーズを150機、2014年より順次デリバリーを予定しています。今回の大量発注はネットジェッツの今後10年間の事業計画の一部で最終的に725機の機材更新を予定していることを付け加えています。

同社はプライベートジェットの需要が膨らむ中国で事業拡大を進めている背景があり、今年には弘毅投資やフォン・インベストメンツなど中国の投資会社と香港を拠点に合弁事業を設立しています。2010年にはブラジルエンブラエル社より「フェノム300」を125機購入し中国市場へのいち早く準備を行ってきました。中国ではプライベートジェット市場が急速に成長しており、ビジネス用途の航空機チャーターサービス会社も次々に設立されています。また、個人の所有者も増加傾向にあり、最近話題になったのは映画スター「ジャッキー・チェン」がブラジルのエンブラエル製プライベートジェット「レガシー650」を3000万ドルで購入したほか、映画監督のフォン・シャオガン、女優のチャン・ツィイーといった大陸映画界の著名人もここ数年、次々とプライベートジェットを購入しています。

■参照記事：CBCニュース（英語）
Buffett's NetJets signs $9.6B Bombardier pact

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