mrjSkyWest2012年7月12日、三菱航空機「江川豪雄社長」は英国で開催中のファンボロー航空ショーの席で国産小型ジェット旅客機「MRJ」100機の受注契約を米スカイウェストとの間で基本合意したことを発表しました。受注総額は約42億ドル(約3,350億円)で今回の100機が確定すれば09年のトランス・ステーツと並ぶ大型受注となり、MRJの合計受注機数は計230機となります。両社は数週間内をめどに正式契約を締結する予定。同社への納入は20年末までに完了する計画です。


スカイウェストは北米を拠点にリージョナル路線を運航するスカイウェスト・エアラインズ、エクスプレスジェットの2社を保有する持株会社でオーストラリアの同名航空会社とは別会社です。リージョナル運航では世界最大規模の725機のリージョナル機で事業を展開しています。MRJの受注はこれまで、全日本空輸(ANA)から25機、米トランス・ステーツ・ホールディングスから100機、香港をベースとする航空機リース・整備会社であるANIグループホールディングスから5機を受注。昨年6月のANIを最後にほぼ1年間、新規受注を獲得できておらず苦戦していました。今後は米国に加えてアジアでの受注活動を強化するとみられます。

■参照記事:ロイター(英語)
SkyWest orders 100 Mitsubishi regional jets

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橋本安男 屋井鉄雄

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