airbusエアバス社は「2012年ファーンボロー国際航空ショー」で合計115機、約169億米ドル(1兆3540億円)の受注を獲得したことを発表しました。受注内訳はA320ファミリーが合計で86機、A330ファミリーが合計19機、A350ファミリーは10機となります。受注発表に加えて、同社はガルーダ・インドネシア航空の子会社で整備、修理などを担当するGMFアエロ・アジアと同意書を交わしたことを発表。また、革新的な客室コンセプト「SpaceFlex」を正式にローンチさせています。
ファミリー別ではA320は最も多い合計86機、84億ドル(6720億円)以上を受注。航空機リース会社の中國飛機租賃有限公司よりA320従来型が36機、ロシアのUTエアーよりA321が20機、最新モデルのA320neoをアボロン、ミドル・イースト航空、アルキア・イスラエル・エアラインズから合計29機。A330はCITグループから10機(23億米ドル)の受注を獲得。これは最大離陸重量を240トンに増大させたA330に対する初めての受注となります。さらに、シネルジー・エアロスペースが6機のA330-200と3機のA330貨物専用機を発注。A350-1000は、キャセイパシフィック航空が新規に10機追加発注、発注済みのA350-900のうち16機がA350-1000に変更。これは金額にすると約42億米ドルになります。エアバスのファブリス・ブレジエ社長兼最高経営責任者(CEO)は、「今回獲得した受注は、継続的に革新的な技術を導入し製品を改良し続けている我々の戦略に対する顧客からの大きな支持であると考えている」と述べ、さらに「最近米国でのA320最終組立工場の建設や、A320neo製造開始などの発表が続いているが、エアバスは今後も世界を代表する航空機メーカーとしての地歩を着実に固めていく」と付け加えました。

■エアバスプレスリリース
「ファーンボロ国際航空ショー」で169億米ドルの受注を獲得

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青木 謙知

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