
2012年8月15日、アメリカ空軍研究所が研究開発を行っているスクラムジェット実験機『X-51A(ウェーブライダー)』が現地時間14日カリフォルニア州で実施した試験飛行が制御翼の不具合で失敗したことを米空軍とボーイング社が発表しました。同機は14日午前11時36分B-52爆撃機に搭載されエドワーズ空軍基地を離陸し、米海軍の射場訓練海域上空約1万5000mで切り離されてロケットブースターに点火。その直後に制御翼の1つが不具合を起こしたため切り離し後、約15秒後に制御不能に陥いり太平洋に墜落。計画では5分間にわたってマッハ6を出す予定でした。米空軍のプロジェクトマネージャーは、「データではエンジン点火の条件は満たされており、試験の目標を達成できると大いに期待していた」と述べました。
■参照記事:CBS Interactive NET
Futuristic X-51A fails in hypersonic bid

スクラムジェットエンジンは、ラムジェットエンジンの一種であり、吸入した空気を圧縮して燃料を燃焼する事により、エンジン動力し理論値上限であるマッハ15で運用を想定しています。超音速輸送機やスペースプレーンのエンジンとして開発が行われています。X-51Aは米空軍研究所、米国防総省・防衛高等研究計画局、NASAが共同研究に参加し、機体開発はボーイング社、エンジン開発はプラット・アンド・ホイットニー社が担当しています。2010年5月の初飛行試験でマッハ5を達成していますが、2011年6月の2回目の飛行試験ではスクラムジェットの不具合で失敗しています。スクラムジェットの問題を解決して臨んだ今回の試験は、スクラムジェットを点火することもなかった。X-51Aの試験用機体は計4機製造されており、これで残り1機となります。米国防総省は次期米航空戦力に変革をもたらす機体として極超音速飛行機に期待をかけており今後も研究は続ける見通しです。
Futuristic X-51A fails in hypersonic bid
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スクラムジェットエンジンは、ラムジェットエンジンの一種であり、吸入した空気を圧縮して燃料を燃焼する事により、エンジン動力し理論値上限であるマッハ15で運用を想定しています。超音速輸送機やスペースプレーンのエンジンとして開発が行われています。X-51Aは米空軍研究所、米国防総省・防衛高等研究計画局、NASAが共同研究に参加し、機体開発はボーイング社、エンジン開発はプラット・アンド・ホイットニー社が担当しています。2010年5月の初飛行試験でマッハ5を達成していますが、2011年6月の2回目の飛行試験ではスクラムジェットの不具合で失敗しています。スクラムジェットの問題を解決して臨んだ今回の試験は、スクラムジェットを点火することもなかった。X-51Aの試験用機体は計4機製造されており、これで残り1機となります。米国防総省は次期米航空戦力に変革をもたらす機体として極超音速飛行機に期待をかけており今後も研究は続ける見通しです。