ロシアのスホーイ社とインドのHAL(ヒンドスタン航空機)が共同で開発する第5世代ステルス戦闘機「FGFA(Fifth Generation Fighter Aircraft)」開発計画は2014 年にプロトタイプ1号機がロールアウトしインド西部マハラシュトラ州のオジャール空軍基地で大規模な試験を予定しているとインド空軍ノーマン・アニルクマール・ブラウン大将がメディアに語りました。両国は近く、FGFAの研究開発契約110億ドル(約8500億円)に調印する見込み。インド国防省は、今後20年間で総額は350億ドル(約2兆7500億円)の開発・購入費で2030年までに214 機を調達する予定。ロシアの統一航空機製造会社によると、FGFAはインド国内だけではなく第三国への輸出も視野に入れており、PAK-FA(T-50)の世界市場規模(FGFAを含む)は約600機としています。
1/144 ロシア空軍 試作戦闘機 PAK FA T-50 2号機 (SN13)
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プロジェクトは2010年12月にロシアのメドベージェフ大統領のがインドを訪問した際、インド・ロシア両国で第5世代戦闘機の予備設計覚書を伝え、HAL(ヒンドスタン航空機)とロシアスホーイ社との間で調印されました。FGFAプロトタイプ2号機は2017年に完成し、3号機は2019年を予定、2022年にはインド空軍での就役を開始したい考えです。FGFAはPAK-FAをベースとし、約25%をインドがワークシェアで開発に参加。ミッション・コンピュータとソフトウェア開発の他、ネットワーク・センサー、ナビゲーションシステム等アビオニクスが変更されインド空軍が運用中の兵装と互換性獲得も含まれます。また一部の機体は複座型の研究も行うとし、48機の調達も考えていますが、こちらは大幅に遅れることが予想されています。現在ベースとなるPAK-FA(T-50)については、試作1号機が高迎角飛行試験を開始し、2号機(T-50-2)はIL-78との空中給油アプローチ試験を実施。3号機はレーダーやアビオニクスの試験に充てられています。年末には4号機が飛行試験に加わる予定。

■参照記事:Лента.Ру
Индия потратит на истребители FGFA 35 миллиардов долларов