Aeroscraft

2013年1月3日アメリカ、カリフォルニア州を拠点とする飛行船メーカー「ワールドワイド・エアロス」社は開発中の新型ハイブリット飛行船『エアロスクラフト(Aeroscraft)』プロトタイプの船体が完成したことを発表しました。エアロスクラフトは従来の飛行船同様ヘリウムにより浮力を維持しますが、機体形状をリフティングボディとし、左右に取り付けられたターボプロップで揚力を得ます。ヘリウムに依存する従来の飛行船と違い航空力学的な取り組みがなされており、長い航続距離と高い貨物積載能力を持ち、空港やヘリポートはもとより、不整地や水面でも離着陸可能で航空界に革新をもたらす可能性を秘めた新しい航空機として注目されています。機体はフルスケールモデルの約半分の全長79メートル、浮力制御システム等地上テストを重ねFAAの定める飛行試験に向け準備を進めるとしています。同社最高経営責任者(CEO)イゴール・パステルナーク氏は「エアロスクラフトは次の100年に革新的な輸送ソリューションを提供するでしょう」と自信を覗かせました。
飛行船の歴史と技術 (交通ブックス 308)飛行船の歴史と技術 (交通ブックス 308)
牧野 光雄

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フルスケールの旅客モデルは船体下部に広いキャビンを持ち、多数の座席の他、オフィスや会議室、娯楽、厨房、浴室、寝室など、大型旅客機を超える自由なレイアウトが可能です。また一元化された場所から商品を大量に供給できる貨物船としての商業的利用も考えられます。軍用貨物機としても注目されており大型車両を一度に不整地に運べる多目的輸送機として戦略空輸能力の大幅なコスト削減も期待されています。

■Worldwide Aeros Corp
http://www.aeroscraft.com/