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2013年2月14日、米航空大手第3位の「アメリカン航空」の親会社AMRと同5位の「USエアウェイズ」が合併計画を発表しました。実現すれば輸送実績(有償旅客距離)では現在首位のユナイテッド・コンチネンタルを2%上回り、世界最大の航空会社が誕生することになります。合併は13年7~9月を目指し、新会社はアメリカン航空の名を冠します。航空連合はアメリカン航空や日本航空(JAL)が加盟する「ワンワールド・アライアンス」に残留し、USエアウェイズが加盟中の「スターアライアンス」からは脱退する見通しです。正式統合には規制当局や米破産裁判所の承認が必要となり、承認後も両社の予約システムや業務規定の融合が今後の課題となります。
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高橋 文子

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新生アメリカン航空の最高経営責任者(CEO)にはUSエアウェイズのダグ・パーカー現CEOが就任。AMR(アメリカン航空の親会社)トム・ホートンCEOは初回年次株主総会まで会長を務め、その後パーカー氏が引き継ぎます。取締役会を構成する12人のうちAMR債権者が5人、AMRが3人、USエアウェイズが4人となり、名称はアメリカン航空のままですがUSエアが運営担当を務めることになります。株式は労働組合を含むAMRの債権者が72%を取得し残りの28%についてはUSエアウェイズの株主が保有株1株当たり新生アメリカン航空の普通株1株を取得する予定。今後すべて株式交換・取得での合併となります。この合併により、重複路線の削減、機材統一、人員削減により2015年には10億ドルを超える相乗効果を見込んでいます。アメリカンは2011年11月に米連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、経営破綻。支援先を絞り込む中で、規模拡大を目指すUSエアウェイズと昨年8月に守秘義務契約を結び、合併に向け協議を進めてきました。

■アメリカン航空:プレスニュース
AMERICAN AIRLINES AND US AIRWAYS TO CREATE A PREMIER GLOBAL CARRIER --THE NEW AMERICAN AIRLINES