
2013年3月7日、カナダの航空機大手「ボンバルディア」は開発中の小型旅客機Cシリーズ「飛行試験1号機(FTV1)」をカナダ、ケベック州ミラベルの最終組立て工場で公開し、記念セレモニーが開かれました。2013年6月末の初飛行実施に向け開発が順調に進捗しており、搭載エンジンであるプラット&ホイットニー「PW1500G」はカナダ運輸省から型式認証を2月20日に取得済みで、今後テスト機による地上・飛行試験を進め飛行許可証取得に向け焦点を当てることになります。セレモニーでは130人乗りの標準タイプである「CS300」の座席数を1クラスとし最大160人とした新仕様(extra capacity)を合わせて発表しています。
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最大160人とする新仕様(extra capacity)は機体中央主翼部にドアを新たに装着する必要がありますが、製造時と改修時の両方で利用可能です。ラトビアに本拠を置く「エア・バルティック」ではこのオプションを採用し、148席仕様を選択したことも発表されました。ボンバルディアのCRJ・Cシリーズの販売管理会社「Bombardier Commercial Aircraft」最高経営責任者(CEO)「マイク・アルカモネ(Michele (Mike) Arcamone)」氏は会見でCシリーズは100席~149席を主力としますが、変化する市場の要望に応じ、柔軟に座席数の増加に対応するオプションを提供することで、さらなる受注獲得を目指すとしています。Cシリーズは世界各国20社、382機の受注を受けていますが、そのうち148機が確定発注です。
■ボンバルディア:プレスリリース
CSeries Aircraft Program Making Excellent Progress Towards First Flight