787-10X

2013年6月18日、米航空大手「ボーイング」は開催中のパリ航空ショーにおいて「787-10」型機のローンチを正式に発表しました。787-10型機はシリーズ最大の胴体延長モデルで航続距離は7000海里(12,964km)、787-9(250~290席)よりも15%程度席数が多い300か~330席となる見込みです。既にヨーロッパ、アジア、北米の5社から102機の発注コミットメントを受領。設計はボーイングによって開始されており、詳細設計に入る数ヶ月後にはパートナー企業が参画します。また、最終組立とフライトテストは2017年初頭、初号機のデリバリーは2018年を予定しています。なお、ファミリーの2機種目である787-9型機は現在シアトルのエバレット工場にて最終組立を進めており、今年後半にファースト・フライトを予定しています。
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青木 謙知

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787-10のこれまでの発注コミットメントの内訳は、エアリース・コーポレーションが30機、GEキャピタル・アビエーション・サービスが10機、インターナショナル・エアラインズ・グループ/ブリティッシュ・エアウェイズが12機(株主承認待ち)、シンガポール航空が30機、ユナイテッド航空が20機。ボーイング民間航空機部門社長兼CEOのレイモンド・コナーは、「787-10ドリームライナーは、史上最高の効率性を有する航空機となります。他に類を見ない運航経済性を持ち、客室内の快適性を大きく向上した787型機ファミリーは、他を圧倒する素晴らしい航空機です。787-10型機の効率性は、同サイズの既存機と比較すると25%、さらには、現在競合他社が開発を進める機体と比べても10%向上します」と語りました。また、787-10型機は、ファミリーの787-8/9型機のみならず、777型機ともタイプレーティング(機種別操縦免許)を共有することが出来、航空会社に運航やトレーニングに対してさらなる柔軟性を提供します。

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■ボーイング:プレスリリース
Boeing Launches 787-10 Dreamliner