boeing777X

2013年11月17日、アラブ首長国連邦(UAE)で開催中のドバイ・エアショーにおいて、ボーイングは最新型双通路機(ワイドボディ)である「777X」のローンチを正式に発表しました。このローンチはヨーロッパおよび中東系航空会社からの259機という過去最多の発注コミットメントを受けて決定したものです。これまでに獲得した発注コミットメントは、ルフトハンザ航空より34機、エティハド航空より25機、カタール航空より50機、エミレーツ航空より150機で、金額ベースにするとカタログ価格で950億ドル(約9兆4970億円)超となり、プログラム ローンチオーダーとしては民間航空機史上最高となります。機体の設計は現在進行中であり、プログラムのサプライヤーに関しても今後随時発表を予定。製造開始は2017年、初号機のデリバリーは2020年を予定しています。
ボーイング777機長まるごと体験 成田/パリ線を完全密着ドキュメント (サイエンス・アイ新書)ボーイング777機長まるごと体験 成田/パリ線を完全密着ドキュメント (サイエンス・アイ新書)
秋本 俊二

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777Xは、GEアビエーション社製の最新GE9Xエンジンや複合材を使用した高効率新型主翼など、数多くの最新テクノロジーを採用します。新型主翼は今日の777型機の主翼よりも長く、折りたたみ式ウィングチップと合わせ、運航中には効率性を高めて燃料消費量を大幅に抑制し、地上では搭乗ゲートへの適応柔軟性を有します。バリエーションは777-8Xと777-9Xの2機種。777-8Xの座席数は350席、航続距離は9300海里(1万7220キロメートル)。777-9Xは400席超の座席数と航続距離が8200海里(1万5185キロメートル)で、座席当たりの運航コストは民間機の中で最も低くなる予定です。ボーイングの民間航空機部門社長兼CEOのレイ コナーは、「大手航空会社の皆様と最高の効率性を有する777Xをローンチすることが出来、非常に嬉しく思います。777Xは他の競合機と比べると燃料消費率が12%以上向上する最高の航空機となります。画期的な新型エンジン、そして複合材を使用した新型主翼は、航空会社に大きな付加価値とともにさらなる成長の可能性を提供するでしょう」と語りました。

■ボーイング:プレスリリース
Boeing Launches 777X with Record-Breaking Orders and Commitments