Iraqi-Airways-CS300

2013年12月6日、ボンバルディアはイラク共和国フラッグキャリア『イラク航空』より同社の新型旅客機Cシリーズ「CS300」を16機受注したことを発表しました。受注契約のうち5機は確定発注(約3.87億米ドル)、残り11機がオプション購入権で確定発注に切り替えた場合、総額12.6億ドル(約1,280億円)となります。契約は今年11月19日にドバイ航空ショー発表された購入趣意書(LOI)に基づくものです。イラク航空ではCRJ-900を6機運航しており、CS300の導入で中東、北アフリカ、欧州方面への中距離路線を拡大する予定です。
エアライン年鑑2013-2014 (イカロス・ムック)エアライン年鑑2013-2014 (イカロス・ムック)
Charlie FURUSHO

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イラク航空はバグダード国際空港を本拠に1945年に設立された中近東で最も古い歴史をもつ航空会社です。設立以降西側と東側の両方の航空機で運行し順調に成長を遂げ、1970年代にはボーイング747など大型機や最新鋭機を相次いで導入。ロンドンや東京、バンコクやニューヨークなどの世界の主要都市にその路線を拡大してきましたが、イラン・イラク戦争、湾岸戦争など相次ぐ戦争により保有機材を失い運休。2003年のイラク戦争で残っていた機材も多国籍軍の攻撃を受けて完全に破壊されてしまっています。一時は解散も検討されましたが終戦後徐々に復興を成し遂げボーイング787等新鋭機も発注を行うまで回復し現在、本格的に路線を拡大を目指しています。今回の発注を受け、Cシリーズの総発注とコミットメント数は419機となり、そのうち182機が正式発注となります。

■ボンバルディア:プレスリリース
Iraqi Airways Signs Firm Purchase Agreement with Options for up to 16 Bombardier CS300 Aircraft