f35AUSTRALIA

2014年4月23日、オーストラリア連邦政府はロッキード・マーティン社製新鋭ステルス戦闘機『F-35A(ライトニング II)』を58機の追加発注を承認したことを発表しました。総額124億豪ドル(約1兆1900億円)でオーストラリアの武器調達としては過去最大規模。調達金額には兵装、スペアパーツ、訓練、メンテナンス関連施設の費用も含まれ、オーストラリアの防衛産業に技術移転と雇用に最大15億豪ドル(約1,440億円)の経済効果が生まれるとしています。同国のF-35発注数は合計72機となり、オーストラリア空軍用初号機納入は2018年以降開始され、2020年から実戦配備する予定。
F-35ライトニングⅡ (世界の名機シリーズ)F-35ライトニングⅡ (世界の名機シリーズ)
Jウイング編集部

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オーストラリアでは2002年以来、開発資料に対するアクセス権を持つ「Level-III」として開発プログラムパートナーとして参加。2009年には14機分の第一次調達分の経費約32億豪ドル(約2,590億円)の支出を承認しており、計72機で3個飛行隊、及び1個訓練飛行隊を編成する計画です。メンテナンス関連施設はノーザンテリトリー準州ティンダル空軍基地とニューサウスウェールズ州ウィリアムタウン空軍基地に約16億豪ドルを掛け建設されます。トニー・アボット(Tony Abbott)首相は声明で「F-35は世界で最も先進的な戦闘機であり、我が国の安全保障能力が大きく向上すると考えます。今回の取得計画は米軍と我々の共通の戦略的利益の確保と日米同盟の下で連携強化が期待できる」と述べています。また、2022年以降退役が予定されているF/A-18A/B(ホーネット)を置き換えるため、F-35の追加取得するオプションも検討するとしています。

■Prime Minister of Australia(オーストラリア首相サイト:プレスニュース)
F-35 JOINT STRIKE FIGHTERS TO TRANSFORM AUSTRALIA'S AIR COMBAT CAPABILITY