Royal-Air-Force-E3D

2014年5月2日、米ノースロップ・グラマンはイギリス空軍が運用する早期警戒管制機「E-3D(セントリー AEW.1)」のアップグレード契約を受注したことを発表しました。契約総額は6,400万ドル億ドル(約65億円)。アップグレードは「モードS」に同時目標の追跡や敵味方識別(IFF)能力、データリンクが強化され、これにより長距離の敵味方を識別を可能とし迅速な早期警告および検出能力を獲得します。制御システム、ソフトウェア更新に伴う一部周辺機器も交換する予定、改修作業はイギリス空軍ワディントン基地でノースロップ・グラマン社員が行います。
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イギリス空軍のE-3はCFM56エンジンを装備するスタンダードE-3Aの改良型。1987年より導入が開始され合計7機が運用されています。「システムのアップグレードは民間航空局の要件を総合的に判断し、費用対効果の高いモードSに焦点を当てた、リーズナブルな価格で提供しています。よって今回はミッションコンピューターの全交換は行わない為、これまでに受注してきたアップグレード作業の中でも最も複雑です。」とテクニカルサービスディレクター「ジョン・パーカー」氏は述べています。ボーイング707を母体としたE-3は搭載機器の旧式化や後継機の開発が遅れてにより、今後増大する航空交通量に伴いレーダターゲットの欠落等が発生することが危惧されています。改修のサポート契約は2025年までとなり、合同サポートチームのメンバーにはBAEシステムズとAARが含まれています。

■ノースロップ・グラマン:プレスニュース
Northrop Grumman Delivers Mode S Upgrade for the UK's Sentry E-3D AWACS Mission System