AirbusFarnborough

2014年7月17日、エアバスはイギリス「ファーンボロ国際航空ショー」で合計496機、総額750億ドル(約7兆6200億円)の受注を獲得したことを発表しました。今回のショーでは、ワイドボディ機の新型派生機、A330neoが正式にローンチされ、合計121機、332億米ドルの受注(覚書による)を獲得。確定受注は358機で384億米ドル、覚書(MoU)による受注が138機で369億米ドルとなりこれはこれまで開催されたファーンボロ航空ショーのなかで受注機数および受注金額におけるエアバス最大記録を更新し、ライバルであるボーイング社を大きく上廻りました。一方、世界最大の超大型機A380の受注はありませんでした。
日本の旅客機2013-2014 (Airliners of Japan)日本の旅客機2013-2014 (Airliners of Japan)

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正式ローンチしたA330neoの受注では総額約138億米ドルのエアアジアXによる50機のA330-900neoの発注が最大。米国航空機リース会社「エア・リース・コーポレーション(ALC)、アボロン、CITからもA330neo発注の覚書を獲得しています。単通路型のA320ファミリーもまた、合計で363機、金額にすると390億米ドルの大量受注(覚書による受注含む)を獲得。そのうち、317機(金額で344億米ドル)がA320neoとA321neoへの受注で、A320neoファミリーが市場で高い競争力を持ち続けていることが明らかになりました。また、ショーの期間中に、A320neoファミリーは合計受注数が3,000機を突破しました。これは、SMBCアビエーションキャピタルから110機の大口受注を受けたことによるもの。エアバスのジョン・リーヒー顧客担当最高業務責任者(COO)は、「A330neo、A320neoファミリーへの受注およびコミットメントによって、今回ファーンボロ航空ショーで新記録を達成することができた。これは、A330neoとA320neoが最もコスト効率の優れた航空機として認められている証だ」と述べた。さらに、「業界のバロメーターとされる航空機リース会社が、我々の単通路型と広胴型に対して多くの支持を表明したことは、エアバス機がこの先何年も航空会社の持続可能な成長を実現することのできる航空機として信頼されていることを示している」と付け加えた。

SMBC Aviation Capital orders 115 A320 Family aircraft
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CIT commits to order 15 A330neo and 5 A321ceo aircraft
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BOC Aviation orders an additional 43 A320 Family aircraft
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AerCap firms up order for 50 A320neo Family aircraft
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Air Lease Corporation signs for 25 A330neo and 60 A321neo
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Transaero Airlines commits to 20 A330s
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■エアバス:プレスリリース
Airbus wins business worth more than $75 billion for 496 aircraft at Farnborough Air Show 2014 – a new Airbus record at Farnborough