2014年7月16日、ロッキード・マーティンはファーンボロ国際航空ショー会場で、アイルランドを拠点とする航空関連サービス会社「ASLアビエーション・グループ(ASL Aviation Group)」よりC-130J(スーパーハーキュリーズ)民間型「LM-100J」を最大10機購入する合意書に署名したことを発表しました。LM-100JはC-130Jのストレッチモデルの民間型として2014年2月3日に計画が発表。C-130Jを基本としグラスコックピット化により2メンクルーによる人員削減、エンジンへ換装による燃費と最大速度が上昇し、既存のL-100シリーズより輸送量が約33%向上する見込みです。受注は今回が初めてとなり、開発プログラムはプロトタイプ製造へ進み2017年前半にFAA形式証明取得を目指します。
働く飛行機 [DVD] 真堂圭 by G-Tools |
「ASLアビエーション・グループ(ASL Aviation Group)」はアイルランドに拠点に1200人のスタッフ、80機の航空機を保有し、貨物輸送サービスや航空機リース業務、チャーター、メンテナンス、訓練等幅広いソリューションを行うグループ企業です。関連子会社にフランス「エアポスト(Airpost)」と南アフリカ「サフエア(Safair)」が存在し現地に合わせた柔軟な運用実績は高い評価を得ています。グループが発注した機体はサフエアで運用予定で、アフリカでの人道支援物資輸送や空港未発達地への輸送サービスに投入されます。同社はL100-30(ヘラクレス)を6機、B737-300QCを1機、737-300Fを1機、737-400コンビ機の1機を運用中で南アフリカ航空、マンゴー航空、KLMオランダ航空、ジェットエアウェイズ、DHLなどの国内および国際的な事業者と提携しています。
■ロッキード・マーティン:プレスリリース
ASL Aviation Group Signs Letter of Intent To Procure Lockheed Martin LM-100J Freighters