2014年11月20日、エアバスはアメリカの航空会社大手「デルタ航空」より「A350-900」を25機、「A330neo」を25機、計50機受注したことを発表しました。カタログ総額140億ドル(約1兆6,600億円)の契約となります。運用中のボーイング747-400型機材および一部の767型機の後継機として選定、A350 XWBは2017年、A330neoは2019年に受領する予定です。デルタ航空は2011年に機材刷新計画を開始し、2機種は主に大洋横断の長距離路線戦へ導入、ボーイングとエアバスの機材を両方保有することにより、グローバルネットワークにおける機材繰りの柔軟性を向上を目的としています。
カラー図解でわかるジェット旅客機の操縦 エアバス機とボーイング機の違いは?自動着陸機能はどういうしくみなの? (サイエンス・アイ新書) 中村 寛治 by G-Tools |
デルタ航空は現在、エアバスの単通路型A319を57機とA320を69機、またワイドボディ型機A330-200を11機とA330-300を21機運航。航続距離が長いA350-900型機は、主にアメリカとアジアを結ぶ長距離路線に使用され、太平洋路線網の最適化を推進します。現行のボーイング747-400型機に比べて、座席あたりの運航コストは約20%向上する見込みです。ワイドボディ機A330-900ネオは、A330ファミリーの改修型で、最新エンジンへの換装とウィングレットの装備、主翼幅の増加等、空力性能を強化。大西洋横断の中距離路線と、アメリカ西海岸とアジアを結ぶ路線の一部に使用する予定です。2019年に納入開始予定で、現行のボーイング767-300ER機よりも座席あたりの運航コストを20%節減する見込みです。
■エアバス:プレスリリース
Delta orders 50 Airbus widebody aircraft