2014年12月17日、ダッソー・アビエーション(Dassault Aviation)はボルドー・メリニャック拠点の格納庫で、開発中の新型長距離ビジネスジェット「ファルコン 8X(Falcon 8X)」のロールアウト式典を行いました。式典には発注顧客、事業関係者、メディア関係者を招待し有名シェフによる高級フランス料理が振舞われています。8Xは超富裕層、セレブ、VIPの欲望であるより遠く、速く、広くを実現する7Xのワンランク上位機種としてこれまでに5億ユーロを投じて開発されるファルコンシリーズ最大のビジネスジェット機です。全長を7Xよりも3.5フィート延長し航続距離を6,450 nm (11,945 km)に拡大。再設計されたコックピットに改良型のデジタル飛行制御システムを搭載しオプションでヘッドアップディスプレイが装備可能です。
基礎からわかる旅客機大百科 (イカロス・ムック) by G-Tools |
ニコニコ動画(予備)
8Xは新開発のアルミ製の翼を採用。最大乗客19人が搭乗可能な幅広でゆったりしたキャビン、航続距離は1万1945km(乗客8人、乗員3人の場合)に945km延長。エンジンはプラット&ホイットニーのPW307を3発搭載しています。現在2015年第1四半期の初飛行に向け12月初旬にはエンジン始動試験を実施。ロールアウト機を含む3機体制で飛行試験を行い2016年中頃に型式証明を取得、2016年下半期に初号機引渡し予定しています。ビジネスジェット市場は2009年に大幅な後退を記録。近年徐々に回復を続けており、前モデルである7Xがこれまで250機以上が生産される等、多くの需要があったことが大型ビジネスジェットを開発させる原動力とりました。ダッソー・アビエーションでは企業向けのビジネスジェットとして、また、各国政府の要人専用機などとしても需要が見込めるとしています。
■ダッソー・アビエーション:プレスニュース
Dassault Aviation Reveals First Falcon 8X