2014年9月25日、エアバスは開発中ファミリー最新モデル「A320neo(MSN6101)」がトゥールーズ・ブラニャック空港から離陸し、初飛行に成功したことを発表しました。MSN6101(R/N:F-WNEO)は米プラット&ホイットニー製次世代エンジン「PW1100G-JM」を搭載、飛行性能の評価とシステムの動作を検証し、約2時間半の飛行試験を実施。初飛行の様子はライブ中継されました。今後はCFMインターナショナル製「LEAP-1A」エンジンを載せた機体とPW1100G-JMを搭載機する計8機を利用して、約3000時間の飛行テストが実施される予定です。
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A320neoシリーズは2010年12月にローンチ。A319neo(160座席)、A320neo(189座席)、A321neo(240座席)の3機種に新型エンジン(CFMインターナショナル社製「LEAP-X」またはプラット・アンド・ホイットニー社製「PurePower PW1100G」)を選択でき、大型のウイングチップである「シャークレット」も取り付けられ、合わせて燃費を最大15%節減し、CO2の排出を年間1機あたり3,600トン削減します。これまでに60社から3200機以上の受注を獲得、市場占有率は60%で2014年第4四半期にカタール航空へ量産1号機が納入を予定しています。日本ではANAホールディングスがA320neoを7機、A321neoを23機、発注を確定しています。
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