
2014年9月30日、エアバスは開発中の新鋭旅客機A350 XWBシリーズ「A350-900」が欧州航空安全庁(EASA)より型式証明を取得したことを発表しました。型式証明を取得したのはロールス・ロイス社製トレントXWBエンジン搭載のA350-900で、今後、米連邦航空局(FAA)による型式証明も取得します。これを記念し飛行試験機5機による編隊飛行を撮影し映像を公開しました。新技術を多数投入し開発されたA350XWBは時間、コスト、品質、すべての面で型式証明取得に至るまでに、設計限界を超える厳しいテスト・プログラムと約2,600時間を超える飛行テストを実施。取得過程で快適性や運航効率性、コスト効率性における業界の新基準と知見を確立できたとしています。
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エアバスのファブリス・ブレジエ社長兼最高経営責任者は、「A350 XWBの製造プログラムは革新的で野心的な挑戦だった。EASAの型式証明を取得したことは設計から製造、テストに関わったすべてのパートナーの偉大な功績です。A350-900は快適性と効率性において多くの革新技術を取り入れた最新鋭機である。多くの乗客を乗せて離陸する準備は万端だ」と述べています。XWBファミリーは標準3クラス仕様でA350-800が270席、A350-900が314席、A350-1000は350席の3機種で構成。エンジンはロールス・ロイス製トレントXWB(Trent XWB)のみを採用、ボーイング787-9(290席)や777-300ER(365席)に一機種で対抗することを目標としています。これまでに世界各国39社から750機の受注を獲得しており、2013年10月7日に日本航空とエアバスはA350-900型機18機とA350-1000型機13機の確定31機、オプション25機の購入契約を締結しています。

■エアバス:プレスリリース
Airbus A350-900 receives EASA Type Certification
ちょっちおっかない。