
2015年5月7日、ウクライナの航空機製造企業「アントノフ」社が開発中の新型輸送機「An-178」飛行試験初号機が初飛行に成功しました。An-178は同社のリージョナルジェット旅客機であるAn-148/An-158を基本ベースとし、高翼双発をそのままに機体を大型化、最大10~18トンを積載でき、未舗装の滑走路で短距離離着陸を可能とします。飛行試験はウクライナ北部ホストメリ・アントノフ空港で約1時間、アントノフ社のテストパイロットが飛行特性の実証試験を行いました。
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An-178はターボプロップ輸送機「An-12・An-26・An-32」の代替と中型輸送機輸出拡大へ同社が社運を掛け開発を進める一大プロジェクトです。開発当初から与圧された貨物室とオフショアコンテナ及び国際航空運送協会(IATA)パレットに対応する民間、軍用問わず利用できる汎用輸送機としてセールスを行っており、既にアゼルバイジャンの貨物航空会社「シルクウェイ航空」と供給契約を締結。中国とは部品の共同生産契約を締結しています。アビオニクス、コクピット、胴体・主翼各部品、高バイパス比ターボファンエンジン「D-436-148」はAn-148/An-158と共通とし生産性と経済性を高めています。潜在的な競争相手はアレーニア「C-27J(スパルタン)」、エアバス・ディフェンス・アンド・スペース「C-295」、ロッキードマーティン「C-130J」、エンブラエル「KC-390」イリューシン「IL-214」で同社では200以上生産する計画を掲げています。
■アントノフ:プレスニュース
The AN-178 has performed maiden flight
メンテ関係もあるし西側には販売見込めなそうだけど
中国に売りつけてもコピーされるだけのような
ロシアも買うかどうか
しかしウクライナ企業には頑張って欲しい