
ファントム・レイは2006年にノースロップ・グラマンのX-47に敗れたX-45Cをベースにボーイング社が自社負担で研究開発部門「ファントムワークス」に開発を続けさせていた機体で、ごく一部の経営幹部や技術者達を除けば社内でも秘密にされていました。本機は事前に入力した飛行計画に沿って飛行でき、急な作戦の変更があった場合でも「マウスをクリックするだけで」新たな指令に対応できるとのこと。ボーイング社が、一度敗北したプロジェクトを自己資金で復活させたのは将来性に期待するところが極めて大きいのと、次期空中給油機(KC-X)の機種選定に勝利し資金面での余裕も背景にあった為と考えられます。

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