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2013年3月5日、イギリスとイタリアに拠点を置くヘリコプター開発・製造メーカー「アグスタウェストランド」は電気モーターを動力源とするティルトローター技術実証機『プロジェクトゼロ(Project Zero)』を公開しました。実証機は半年で制作され、2011年6月にカッシーナ・コスタ工場施設内で無人係留飛行に成功、以来数回にわたって試験飛行を実施済みと公表されています。ローターは充電式電池を搭載し、電動モーターによって駆動され、動力源としては将来ディーゼルエンジンで発動機を駆動するハイブリット方式としても研究が進められています。
航空機研究開発の現在から未来へ―技術はどこまで到達しているか航空機研究開発の現在から未来へ―技術はどこまで到達しているか
宇宙航空研究開発機構航空プログラムグループ 研究開発本部

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実証機は操縦・飛行制御システム着陸装置、アクチュエータの全てが油圧システムを必要としないFBWの発展型パワー・バイ・ワイヤと推測され、他のティルトローター機と同様ヘリコプターのようにホバリングが可能で、ローターを90度傾けることにより固定翼機に近い速度が実現できます。機体外側の翼は取り外しが可能でホバリング試験時には外しているようです。特徴としてはローターが電動である為、ターボプロップと違い酸素を必要とせず、これにより高高度、ま​​たは火山噴火などによる酸素供給が不安定な条件下で安定した飛行が可能とされ、騒音もかなり抑えられているとされます。

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■アグスタウェストランドプレスリリース
AgustaWestland Unveils “Project Zero” Tilt Rotor Technology Demonstrator