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2014年5月7日、米ヘリコプター製造大手「シコルスキー・エアクラフト」はアメリカ合衆国大統領専用ヘリコプター『マリーン・ワン』更新事業(VXX)を米海軍省より受注し、同社の汎用ヘリ「シコルスキー S-92」が後継機に選定されたことを発表しました。第1フェーズの開発製造契約額は固定価格で12.4億ドル(約1,260億円)。動作テスト、評価試験、システム実証実験用(SDTA)に4機、連邦航空局(FAA)による飛行性能とミッション通信システム技術開発モデル(EMD)・​​認証用に2機、フライトシミュレータと整備訓練用シミュレータ各1基を2018年までに納入。2023年までに17機の量産機を3ロットで生産し、4段階のフェーズに分け納入する予定です。
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現在の大統領専用ヘリコプターはVH-3Dが11機、VH-60Nが8機運用中ですが両機共1974~80年台製造の機体で老朽化が深刻な問題となっています。後継機機種選定事業は2002年から開始され、ベル・ボーイングのV-22、シコルスキー S-92、アグスタウェストランド AW101(US-101)が候補として選定を競い、2006年にアグスタ・ウエストランド AW101が「VH-71(ケストレル)」の名称で23機の導入が決定していました。基本設計・初期開発は進み2008年9月には初号機が初飛行テストに成功、2機が完成し、7機が完成間近の状態でしたが、約1,900項目もの開発要求の追加と仕様変更により開発予算総額が112億ドル(1兆1,200億円)と膨らみ、仮に量産した場合一機4億ドル(約400億円)と大幅に上昇することが判明。オバマ政権による予算削減により2009年6月には開発契約が破棄されていました。S-92の製造・組立はペンシルベニア州フィラデルフィア郊外コーツビル工場で行われ、ミッションシステム・統合通信機材などをニューヨーク州オウィーゴでロッキード・マーティン社の施設で組み込まれます。

■シコルスキー・エアクラフト:プレスリリース
Sikorsky Wins U.S. Navy Contract to Replace ‘Marine One’ Helicopter Fleet