2014年5月8日、ノースロップ・グラマンはヤマハ発動機(株)と産業用小型無人ヘリコプター『R-Bat』開発で提携し市場開拓に協力することで合意したことを発表しました。R-Batは農薬散布用小型無人ヘリコプター「RMAX Type II」をベースに複合センサーやデータ通信システムを追加。捜索救助、電力線検査、国境警備、森林火災観測などで運用を想定しています。ヤマハ発動機がこれまでに開発・実証済みのデータとノースロップ・グラマンの自律制御技術と最先端のセンサーにおける専門知識により、効率的に開発を進め、高い完成度と低価格が期待できるとしています。
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R-Batの公開情報は全長3.65m、信号受信可能距離80マイル(約129キロメートル)、最大総重量93kg、ペイロード19.5kg、上昇限界高度1,829m、最大持続4時間超です。「R-Batは農薬散布以外の様々な用途への開拓が可能となる他、ヤマハ発動機の信頼のある系譜は我が社の無人航空機システムの中でも高い存在となるでしょう。」ノースロップ・グラマン副社長ジョージ・ヴァルドラキス氏は述べています。ヤマハ発動機では1983年から農薬散布方法の改善を目的とした産業用無人ヘリコプターの開発を行っており、1987年には模型ヘリ業界大手のヒロボーと協力し開発した「R-50(L09)」をモニター販売し、現代ではより性能が格段に向上した「RMAX」シリーズが日本国内農家で広く活用され、労働者不足や農産物の低コスト化など、様々な問題の解決に寄与しています。
■ノースロップ・グラマン:プレスニュース
Northrop Grumman, Yamaha Motor, U.S.A., Collaborate on Unmanned Helicopter System
ノースロップなら単独で無人ヘリくらい作れそうだけどなあ