
2014年10月2日、シコルスキー・エアクラフト社は開発中の新型武装偵察ヘリ「S-92(レイダー)」プロトタイプ(R/N:N971SK)が完成し、フロリダ州ウエストパームビーチでロールアウト式典を開催しました。同機は過去10年に渡り研究を重ねてきた二重反転ローター実験機「X2」の技術とノウハウを応用し開発された軍用モデルで、巡航速度220ノット(時速約407キロ)以上との2倍以上の高速で飛行可能な次世代ヘリコプターとして2010年より開発がスタート。同社では老朽化が進むアメリカ陸軍偵察ヘリ「OH-58(カイオワ)」の後継機として採用されることを期待しています。
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機体構造に複合材製を多用し、二重反転式ローターの重量増加デメリットを相殺。エンジンはゼネラル・エレクトリック「T700」ターボシャフト1機、並列複座のコクピットに各種偵察センサーを備え、キャビンには6名の武装兵を収容可能。外部には増槽やロケット等各種武装が搭載可能です。本年度中に初飛行を予定しています。
■シコルスキー・エアクラフト:プレスリリース
Sikorsky Unveils S-97 RAIDER™ Helicopter
二重反転に推進ペラという整備にやさしくない設計だけど今時整備性なんてどれも悪いから同じかな