2015年5月1日、アメリカ航空宇宙局(NASA)はバージニア州ラングレー研究所でハイブリット電動ティルトウィングUAV「GL-10(グリースライトニング)」の垂直離着陸テスト飛行に成功したことを発表しました。GL-10は実用フルスケールモデルの50%縮小版実証機として制作され全幅6.1メートルの主翼に8基、尾翼に2基の電気モーターを備え離陸時には翼を上に向け、垂直離陸を行い、上空で翼を水平状態に戻して飛行形態に移行する新型ティルトウィング機。主に場所を選ばず農業や地形観測、長時間の監視用途などを目的に開発が進められています。
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GL-10の特徴は本体部分に小型ディーゼルエンジン(8馬力)2基により発電を行い、リチウムイオン電池に充電し電気モーターを動かすハイブリッドシステムを搭載し稼働時間を延長。ターボ-プロップと比較しモーターと小型プロペラによりノイズの著しい低減と清音性が期待されます。モーターは各自独立した制御が可能で飛行制御システムの改良により気象条件に合わせ安定した飛行を可能とします。同クラスのUAVは発射カタパルトとランディングキャッチ追加等の地上支援装置が必要性であり、垂直離着陸機能により運用コスト削減を目標としています。
■NASA:ラングレー研究所
Ten-Engine Electric Plane Completes Successful Flight Test
3Dプリンタだって最初は日本人が作ったのに