エンブラエル社は同社が開発中の新型輸送機「KC-390」のエンジンの入札を終了し、候補に上がっていたCFMインターナショナルの「CFM56」ではなく、インターナショナル・エアロ・エンジンズ(IAE)の「V2500-E5」エンジンを選定したことを発表しました。「V2500- E5」は2013年にKC-390プロトタイプ用に装着され2014年に飛行試験を予定しています。
インターナショナル・エアロ・エンジンズ(IAE)は川崎重工業、IHI、三菱重工業で構成される「日本航空機エンジン協会」を含むドイツ、アメリカ、イギリスの重工メーカーによる航空機エンジン製造を目的として設立された合弁会社です。これまでにA320やMD-90に搭載され世界的に好調な販売を続けており、今回の選定でエンブラエル社という新たな顧客を得ることに成功しました。KC-390の開発計画は、2009年4月に発足し、ブラジル空軍は昨年に28機を発注しており、他に5ヵ国で合計60機を購入の意向を示しています。エンブラエル社では世界中で695機の需要が見込めると予想しており今回のエンジン選定はIAEにとって市場シェアの拡大になりそうです。
■インターナショナル・エアロ・エンジンズ(IAE)プレスリリース
http://iaenews.com/?p=390
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