f11211F-1支援戦闘機は「着上陸侵攻阻止」を目的として開発された戦後初の国産戦闘機です。老朽化したF-86戦闘機の後継機でもあり、開発当初から対艦攻撃を想定し国産の空対艦ミサイル「80式空対艦誘導弾」と同時開発されました。




開発はT-2超音速高等練習機を戦闘機へと転用することで開発期間の大幅短縮ができましたが、練習機としての基本構造を受け継ぐことになり攻撃機としてはパワー・航続距離の不足、後部座席を潰し電子機器を搭載したことによる視界不良など能力上の課題を持つことになりました。

■80式空対艦誘導弾のダミーを搭載し飛行中のF-1


当初4個飛行隊126機を予定していましたが、最終的には77機と変更されています。発注は1975年から始まり量産一号機は1977年初飛行。その後、10年に渡って量産され1987年に生産が終了しています。30年にわたり日本の空を担ってきましたが後継機のF-2の配備されるにつれ順次更新。2006年に惜しまれながらも全機退役となりました。

原型初飛行1975年6月3日(FS-T2改)
全幅7.88m
全長 17.85m
全高 4.45m
乗員1名
エンジンIHI TF40-IHI-801A×2
最大速度M1.6
最大離陸重量13,700kg
航続距離2,870km
生産数77機


世界の傑作機 (No.117) 三菱 F-1
世界の傑作機 (No.117) 三菱 F-1