xb71002XB-70はノースアメリカンが試作した戦略爆撃機です。最高速度マッハ3でアラスカからモスクワ間を無着陸で往復可能な超音速戦略核爆撃機として計画されたましたが、大陸間弾道ミサイルの発達などで存在意義を失い計画中止となりました。その美しいフォルムと悲劇的な最後も相まって今でもかなり人気のある機体です。バルキリーとはケルト神話の闘いの女神ワルキューレの英語読み。



XB-70の特徴は巨大な機体でマッハ3を実現する為にエンジンを6機搭載。300℃超の高熱に耐える為のステンレス系合金によるハニカム構造。翼の両端が高速飛行中は折れ下がり衝撃波を抱え込むためのウェイブ・ライダーの役割を持たせた巨大デルタ翼。斬新な技術を採用しなければ実現できなかった機体ですが、計画にはさらに多額の費用を必要としたことから中止が決定しました。結局1機は事故で損失、のこり1機は空軍博物館(ライトパターソン空軍基地内)で眠っています。

原型初飛行1964年9月21日
全幅32m
全長 56.6m
全高 9.36m
乗員 2名
エンジン General Electric YJ93-GE-3 ターボジェットエンジン × 6
最大速度 M3.1
最大離陸重量 250,000 0kg
航続距離7,900km
生産数2機

世界の傑作機 (No.106) 「XB-70 ヴァルキリー」
世界の傑作機 (No.106) 「XB-70 ヴァルキリー」