Restoration_I-16

多くの優れた戦闘機を開発したソビエト連邦「ポリカルポフ設計局」が開発した『I-16』復元機によるテストフライトの写真です。当時複葉機全盛の時代に、純モノコック構造の胴体、低翼単葉に人力ですが世界初の実用的な引込脚を採用する意欲的な設計で第二次世界大戦初期の主力戦闘機を務めています。当時1万機近く生産されましたが設計図面を含む機体の殆どが残っておらず、少数のレプリカや中国のコピー機が博物館等に展示されているのみです。写真の機体はロシアの実業家とニュージーランドの「ファイターパイロットミュージアム」が飛行可能なI-16生産プロジェクトで復元した1機で2011年7月17日にノヴォシビルスクの郊外の飛行場でテストフライトを実施しています。復元にあたって木製の胴体では耐空性証明が取得できないので全金属性に変更、不測の事態に脱出を考慮しスライド式キャノピーを撤去しています。