B-2

B-2ステルス戦略爆撃は充分な防空が行なわれている空域に易々と進入して敵防衛力を抹殺し、指揮・管制モードを寸断するという戦略的な任務を担っています。これを同レベルの能力を持つ爆撃機を製造・運用できる国は現在他に存在せず、世界で唯一の超大国であるアメリカの象徴的存在となっています。B-2は実用化された従来の航空機とは相容れない形と黒い機体は世界中に強いインパクトを与え、「ステルス」という単語も相まり「反重力エンジンを搭載している、UFOの技術で開発された」等荒唐無稽な噂が一人歩きしました。しかし実際には全翼機開発失敗の歴史とジャック・ノースロップという一人の男の夢が結びつけた航空機であったのです。