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2013年6月26日、オービタル・サイエンシズ社は米航空宇宙局(NASA)の太陽観測衛星「IRIS(アイリス)」を搭載する「ペガサスXL」ロケットを、空中発射母機「スターゲイザー」より発射し、28日無事軌道投入に成功したことを発表しました。今回で42回目のペガサス発射ミッションとなるスターゲイザーはカリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地を飛び立ち、予定空域をマッハ0.82で巡航。19時27分、高度約39,000フィートで「ペガサスXL」ロケットを分離。5秒後に固体燃料ロケットの点火に成功しました。IRISは紫外線望遠鏡と分光器を搭載し、太陽表面に近い「彩層」の活動を観測します。彩層は太陽内部の活動からエネルギーをコロナに運ぶ接続層とも呼ばれ、地球の気候に大きな影響を与える紫外線の大部分がここで発生しますが、内部のメカニズムについては謎が多く、NASAではIRISを含む3機の衛星でデータ収集を進める計画です。