大型エクラノプラン903号計画として1987年にソ連「アレクセイエフ設計局」で最後に開発された地面効果翼機(エクラノプラン)「ルン」型の写真です。同機は3M80対艦ミサイル(モスキート)を搭載した初の実用攻撃型で、NK-87ターボファンエンジンを6発、全長73.8m、翼幅44mと実証機であるKM型より小型であるものの、全長が大型旅客機A380と同等という巨大な機体でした。1990年にソ連海軍に引き渡されミサイル発射試験も行いましたが、翌年にはソ連が崩壊し運用部隊の解散、エクラノプランも開発中止になり放置されることになります。書類上では未だ予備役ですが稼働できる状態ではなく、ロシア連邦ダゲスタン共和国にあるカスピスク海軍基地に現在も保管されています。その巨体はGoogleMapからも確認できます。